更年期の女性が太りやすい原因は何ですか?
更年期に太りやすい原因には基礎代謝低下、エストロゲン減少、ストレスなどがあります。
更年期の女性が太りやすい3つの原因とは
更年期になってから「体重が増えた」「太った」という女性は少なくありません。
実は、更年期はさまざまな不快な症状が現れるだけでなく、太りやすい時期でもあるのです。
女性が更年期に太りやすい原因は大きく3つあります。
原因1.基礎代謝の低下
更年期に女性が太りやすい原因のひとつが基礎代謝の低下です。
基礎代謝とは骨格筋や肝臓、脳など全身でエネルギーを消費するシステムです。
脂肪は60~70%が基礎代謝によって燃焼されているのですが、年齢を重ねると筋肉量が減少し、内臓機能が低下するために脂肪を燃焼しにくくなっていきます。
基礎代謝のピークは10代後半で、あとは年齢とともにどんどん低下していきます。
更年期は一般的に45~55歳前後ですから、脂肪が蓄積しやすいのは仕方のないことなのです。
原因2.エストロゲンの減少
更年期ではエストロゲンという女性ホルモンの分泌量が急激に減少するのですが、これによって体内ではさまざまな変化が生じます。
内臓脂肪が増える
エストロゲンには内臓脂肪の分解を助ける働きがあるため、減少するとスムーズに脂肪分解ができなくなり、体内に蓄積されてしまいます。
また、女性ホルモンが減少すると男性ホルモンの割合が高くなり、内臓脂肪がつきやすくなります。
食欲がアップする
エストロゲンが減少するとグレリンというホルモンが増え、空腹感を感じやすくなります。
食欲がアップして食べすぎてしまうことがありますので、注意が必要です。
痩せにくくなる
エストロゲン減少に伴って自律神経が乱れると、代謝機能や胃腸機能が低下し、血行不良になるので、痩せにくい体質になります。
原因3.ストレス
更年期は心が不安定になりやすく、ストレスがたまりやすい時期と言われています。
ストレスを感じると脳からドーパミンというホルモンが多量に分泌され、食欲がアップします。やけ食い、ドカ食いをしやすくなってしまうのです。
また、ストレスによって体内の活性酸素が増え、糖質の代謝に関わる細胞を破壊し、余分な糖分が中性脂肪として蓄積されやすくなります。
まとめ
更年期に太りやすい原因は、基礎代謝の低下、エストロゲンの減少、ストレスの3つです。
これまでと同じような食生活を続けていれば肥満、あるいはメタボリックシンドロームになってしまう可能性が高くなります。
更年期は太りやすい時期であることを忘れずに、食事や運動などに気をつけましょう。