最近「めまい」や「立ち上がる時にフラフラ」します。これは更年期が原因ですか?
「めまい」や「立ち上がる時にフラフラ」するといった症状は、更年期の代表的な症状になります。
更年期にめまい・立ちくらみが起こりやすい理由とは
2010年の 厚生労働省の調査によると、40代の女性の3人に1人が「めまい」の自覚症状を持っているといわれています。
40代はというと、卵巣機能が衰え始め、女性ホルモンの量が減少し、更年期の症状が出やすい時期です。
更年期の症状がどの程度出るか、いつ頃から出るかは個人差があります。
40代以上の方や30代後半の「プレ更年期」といわれる年代の女性は「めまい」や「立ち上がる時にフラフラ」するといった症状がある場合、更年期が原因であることが考えられます。
更年期のめまいの特徴
更年期のめまいには、大きく3つに分けられます。
- 回転性めまい:寝ていても天井がぐるぐる回るような感じがするめまい。
- 立ちくらみ:立ち上がった時にくらっとする、目の前がすーっと暗くなるめまい。
- 浮動性めまい:自分や周りがふわふわしているように感じるめまい。
症状の現れ方
症状の現れ方は、一瞬「ふらっ」となる程度の人から「立っていられない」「まっすぐ歩けない」といった人までさまざまです。
いずれの場合も更年期のめまいは、少し休めば回復するという特徴があります。
症状がひどい時は受診する
更年期のめまいは、少し休めば回復するとはいえ、めまいの起こる回数が頻繁である場合や吐き気を伴うほどひどい場合や、休んでもなかなか回復しない場合は、病院を受診した方がいいでしょう。
めまいは、更年期の代表的な症状であるだけではなく、高血圧症、貧血、メニエール病、耳石など、さまざまな病気の症状として現れることがあります。
中でも、手足のしびれや難聴、耳鳴り、頭痛を伴う場合は、大きな病気が隠れている場合がありますので、できるだけ早く受診をおすすめします。
更年期のめまいの改善方法
更年期のめまいのメカニズムは、はっきりとはわ分かっていませんが、更年期の症状はエストロゲンの急激な減少が原因ではないかといわれています。
そのため、エストロゲンと同じような働きをする「イソフラボン」は血流を改善する働きをします。
自律神経のバランスを整える「ビタミンE」や貧血を改善する「鉄分」といった、更年期の症をやわらげるのに役立つ栄養素を多く含んだ食品やサプリメントによって、めまいも改善することが期待できます。
まとめ
更年期のめまいは、一時的なものであることが多く、ある程度時期が過ぎれば症状が消えてしまうことがほとんどです。
しかし、症状が軽くても、起こる状況によっては事故やケガの原因となるため、注意が必要です。
更年期のめまいを感じるようになったら、疲労やストレスを溜めすぎず、栄養と睡眠をしっかりとることで、自律神経の整える生活を心がけるといいでしょう。