椎間板ヘルニアとはなんですか?
生理彎曲とともに身体のクッションを担っている椎間板が、圧力によって飛び出した状態の事です。
椎間板は、連なっている椎体(骨)の間にあり、骨だけの場合でいうと、椎体(骨)にかかった圧力はこの椎間板で分散されたうえで次の椎体(骨)に伝わります。人体は生理彎曲と併せたWクッションの構造により圧力の分散を図っています。
しかし、生理彎曲の変化により椎間板が変形した状態で圧力がかかるようになると、圧力の低い所へ飛び出してしまいやすいのです。例えば、頸椎や腰椎の前弯が後弯したり、ねじれが加わった場合です。
椎間板ヘルニアは、主に腰椎の4番-5番の間、腰椎の5番-仙骨の間で起こしやすいですが、それは腰椎の4・5番が大きな可動を持つためです。
腰椎で起きた場合、椎間板内の髄核が後方の脊柱管にはみ出すことが多く、神経根や馬尾神経そのものを圧迫するため、腰痛や腰の曲げ伸ばしの苦痛以外にも、坐骨神経痛や足の筋力の低下、馬尾神経マヒなどを引き起こします。
頸椎で起こることもあり、頸椎の圧迫によって上肢(肩や腕)の神経障害ばかりでなく、下半身にまで症状を及ぼすことがありますので要注意です。
病院で「椎間板ヘルニアの予備軍ですね。」などと言われた方は、早めに姿勢を検査して、姿勢が原因かどうか判別させ、悪化しないように予防していくことが、痛みや不調のない未来を手にするためには非常に重要です。
もし、自分の状態が分からないときは、姿勢専科KCSセンター四日市(059-324-2393)までご連絡ください。